2025/1/6
DG.NET SaaS講座 3.色登録
DG.NET SaaSやShopifyを使用したネットショップ構築の登録の方法を説明します。
こんにちは。株式会社精研の八田です。
DG.NET SaaS講座 第3回、今回は「色登録」です。
前回のブログはとても気合を入れて書いたのですが、自分で見返しても長くし過ぎたと思っています。今回はなるべくまとめる様に頑張ります!
今回の講座は、ネットショップ上で表示される刺繍データの「色」を決める大事な作業です。あくまでデータ上の色ですので、実際の糸色とは少し違うのが歯がゆいところです。ただ、出来るだけ近い色で登録しないと、お客様からのクレームにもつながりかねない項目となりますので、気を付けて登録していきましょう。
この作業ではDG.NET SaaS管理画面「Pulse ID」と刺繍ソフト「DG16」を使用致します。「Pulse ID」と「DG16」の色を一致させることが重要になります。ではいきましょう!
Step.1 使用したい糸を選ぶ
まずは糸選びからです。使用する糸を選びましょう。
もちろんデザインによって色を変える事が必要だと思いますが、運用していく際のおすすめは刺繍機の最大色数に合わせる事です。理由は、刺繍機の糸を立て替える必要がない為です。弊社の刺繍機だと(15色で1色クロスマーカーにしているため)14色セットする事が可能なので、この14色で登録しております。
使いたい糸色が決まりましたら、次の工程へ進みましょう!
Step.2 色登録の2つの方法
色を登録する方法は以下の2つがあります。
・登録されている糸色を呼び出す方法→Step.3へ
・糸色を新規に登録する方法→Step.5へ
実は「DG」や「Pulse ID」自体に各種糸メーカーの糸を予め多数登録しております。ただ、残念ながら全ての糸を網羅出来ているわけではありません。
Step.3の糸チャートを確認いただき、お使いの糸がない場合はStep.5の方法にて登録していただきますよう、お願いします。
Step.3 登録されている糸色を呼び出す方法「Pulse ID編」
まずは「Pulse ID」での登録になります。
「Pulse ID」の左メニュー内の「設定」→「色」→「色リスト」を選んでください。
「作成」の横の下ボタンをクリックするとプルダウンメニューが開きますので、その中の「糸チャートの入力」をクリックしてください。
糸チャートの選択タブを押すと、糸のブランド名がずらりと選択出来ます。
お使いの糸ブランドを選択してください。
今回は「PEARL YACHT」の糸を登録しようと思います。
「PEARL YACHT」の登録されている糸がずらりと表示されます。
こちらから登録する糸を選んでいきます。
探すのが大変だと思いますので、色コードで検索する方法をおすすめします。
キーボードの「Ctrl+F」を押すと、右上に検索画面が出てきます。
こちらにコードを入力しますと、一致する色を検索してくれます。今回はコード「1022」の色名「Lipstick」を登録したいと思います。
「1022」で検索しますと、「Lipstick」がヒットすると思います。項目一番左の□にレ点チェックを入れてください。
最後に右下の「Import」をクリックして登録してください。
登録できれば糸リストに追加されています。
これで「Pulse ID」での登録完了になります。
この手順で色をどんどん登録してみてください。
ただ、色数を多く登録したい場合は、もうひと手間必要になりますが、おすすめしておきたい事があります。
それは糸名にコード番号も記載しておく事です。
なぜ必要なのかは、DG.NET SaaS講座の第7回テンプレート登録で明らかになります。
糸名変更のやり方は、糸リスト右側の「編集」をクリックしてください。
色の編集の「名前」を変更すると変更できます。
「コード」の数字を名前の前に入れておきます。
名前が「1022-Lipstick」に変更しました。これでOKです!
Step.4 登録されている糸色を呼び出す方法「DG編」
次は「DG」で色パレットを作ります。
「DG」を立ち上げまして、上部メニュー内の「ツール」→「管理」→「糸パレット」と選んでください。
糸パレット画面、左下の「新規作成」をクリックしてください。
糸パレット作成画面になります。
登録されている糸色を呼び出す場合は、左から4番目のアイコンをクリック(もしくはCtrl+Rを押)してください。
糸入力の画面で左上のプルダウンメニューにて「PEARL YACHT」を選択してください。
登録されている糸がずらりと表示されます。
ただ、こちらは残念ながら検索する機能がないため、ご自身で探していただくことになります。
「Lipstick」の「1022」を見つけました。
糸パレットに「Lipstick」が登録されました。
この手順で先程「Pulse ID」で登録した色をどんどん登録してみてください。
最後に左上メニューの「ファイル」→「名前を付けて保存」でしっかり保存してください。
これが出来れば今回の作業は完了です。
※注意点としまして
先程、「Pulse ID」にて色名を変更した場合は、こちらでも同じ名前に登録してもらう必要があります。
色名編集のやり方は、色名をダブルクリックすると「糸のプロパティ」が出てきます。先程「Pulse ID]で登録した色と同じ名前に変更してください。名前が違うと後ほどのデザイン登録の際、認識できなくなります。
Step.5 糸色を新規に登録する方法「Pulse ID編」
糸が登録されていなかったものに関しましては、以下の方法で登録をお願いします。
こちらも、まずは「Pulse ID」での登録からご説明します。
「Pulse ID」の左メニュー内の「設定」→「色」→「色リスト」を選んでください。
「作成」ボタンをクリックすると「糸を作成」の画面が表示されます。
こちらに、「名前」「コード」「製造元」「RGB値」を入力していきます。
今回はこちらの金糸を追加したいと思います。
名前は「015.Gold」にします。
コードは他の色と被らないもので入力してください。今回は「015Go」にしました。
製造元には糸ブランド「ANGEL KING」と入力します。
RGB値ですが、こちらが表示される色の部分になる為、非常に難しいです。
色見本と糸を見比べて決めていますが、パソコンによって色の見え方も変わる為本当に難しいですね…後ほど変更は出来ますので、今回は以下の値で入力します。
これで「Pulse ID」での登録完了になります。
この手順で色をどんどん登録してみてください。
Step.6 糸色を新規に登録する方法「DG編」
次は「DG」で色パレットを作ります。糸パレット作成までの手順はStep.4と同じです。
「DG」を立ち上げまして、上部メニュー内の「ツール」→「管理」→「糸パレット」と選んでください。糸パレット一覧の画面左下、「新規作成」をクリックしてください。糸パレット作成画面になります。
糸色を新規に登録する場合は、左上の「+(新しい糸)」のアイコンをクリック (もしくはCtrl+Nを押)してください。
糸のプロパティが開かれますので、こちらに先程「Pulse ID」で登録した内容を入力してください。間違えて入力しますと、後ほどのデザイン登録の際、認識できなくなります。
こちらでは糸の「厚み/太さ」「タイプ」も選択変更可能です。合うものを選んでください。
この手順で先程「Pulse ID」で登録した色をどんどん登録してみてください。
最後に左上メニューの「ファイル」→「名前を付けて保存」でしっかり保存してください。
これが出来れば今回の作業は完了です。
まとめ
今回は「色登録」の方法をご紹介しました。いかがでしたでしょうか?
登録方法が2つもあり複雑な部分もあったかもしれませんが、一度登録してしまえば後々更新する必要もない部分です。しっかりと登録するようにしましょう。
そして、次回はいよいよDG.NET SaaSの真骨頂!ネットショップで展開される刺繍データの「デザインの登録方法」をご紹介します。
刺繍ソフト「DG16」と「Pulse ID」を使用致します。今のうちに刺繍データをたくさん作っておいてくださいね!
どうぞお楽しみに!