2020/8/7

オリジナルフォント

もっと色んなフォントで刺繍をしたい

使いたいフォントを刺繍フォントにしよう

こんにちは、本日の精研ブログを担当いたします大森です。
よろしくお願いします。

前回フォントの種類や構成のあれこれを紹介致しました。
過去記事はこちら →  ここ
パンチングソフトの種類によってはフォント数が多く全部を紹介できないぐらいでした。

しかしフォントとはすごく深い世界で看板やテレビ・WEBのCMなどでもフォントを変えるだけで全然違うイメージになります。
その時々の場所や用途によって適切なフォントがありフォントを変えるだけで売り上げや問い合わせなども増えるのではないのでしょうか。

当然、問い合わせで来られるお客様もお仕事でされるからにはフォントに強いこだわりがある方も当然いらっしゃいます。
自社オリジナルフォントを使いたい、このフォントじゃないと困るといった方からどうすればいいのかと質問を頂きます。

そこで今回は事前に作成された刺繍フォント以外のフォントで刺繍するにはどうしたらいいかを紹介していきます。

やり方は複数あって自動変換で簡単なものから全部作成して登録する方法までなどがあります。
※パンチングソフトによっては機能対応の可否があります、記載しますのでよくご確認下さい。

PCに入っているフォントを自動変換

まず1つ目の方法はPCに登録しているフォントを呼び出してパンチングソフトが自動変換してくれる機能です。
「ツルータイプフォント」と言います。

ツルータイプフォントは「TAJIMA Writer PLUS」と「TAJIMA DG16 by Pulse」が対応しています。

画像は「TAJIMA DG16 by Pulse」です。

上記箇所を選択するとPCに登録しているフォントの一覧が表示されます。

選択後、通常のレタリング入力と一緒でofficeソフトのようにキーボード入力するだけで刺繍データになります。


とても簡単です。


しかしここで注意する点があります。

ご覧ください。
どれも糸の方向や縫い順番、縫い方などが考慮されておりません。
詳しい刺繍データ作成についての過去の記事はこちら →  ここ

これでも刺繍は刺繍です。
自動変換ならではのメリット、デメリットがある機能です。

メリット
・PCに登録しているフォントを使用できるので使えるフォントの種類が多い
・とても簡単

デメリット
・自動変換ゆえに糸方向や縫い順番、縫い方等が考慮されておらずクオリティ向上の為には編集が必要
・選択した文字によっては綺麗に変換しないものある

事前作成したフォントを登録、後は簡単呼び出し可能

2つ目の方法は刺繍フォントを事前に作成してパンチングソフトに登録させた後にキーボード入力で使用できるようになる機能です。
「フォントクリエーター」機能といいます。

この機能は「TAJIMA DG16 by Pulse」のみ対応しておりオプションの機能となります。
価格は¥110,000.-(税別)です。

それでは早速登録の簡単な流れを紹介します。
フォントマネージャー画面にてフォント登録します。

ここで自分でオリジナルフォントを事前にパンチングしたものを1文字ずつ登録していきます。

今回は仮に「A」「B」「C」を登録してみます。

このように「テスト」というフォント名で登録してみました。

後は通常のレタリングのように「テスト」というフォントを選択しレタリングと一緒の運用が可能となります。

この機能を有効利用すると一度、作成・登録してしまえばオリジナル刺繍フォントが簡単に使用できるようになります。

ですが実際は積極的にこの機能を使用しているユーザーは少なく感じます。
初期導入コストもさることながら一文字ずつ登録していく労力がハードルを上げている原因のいったんかもしれません。

メリット
・自分だけのオリジナル刺繍フォントがお手軽で使用可能

デメリット
・初期運用コストがかかる
・作成、登録が手間

クオリティを求めると手間をかけなければならない

変換もクオリティに疑問が残る・・・
フォント登録は手間がかかりすぎる・・・

そんな方にはこれは如何でしょうか。

「ツルータイプフォント」は糸の方向や縫い順番も考慮されておりませんが発生後に編集してあげることによってクオリティを一定水準に上げること可能になります。

編集前
編集前
編集後
編集後
編集前
編集前
編集後
編集後

元は同じデータです。
編集せずに変換しただけのデータと変換後に編集したデータです。
どちらがお好みでしょうか。
※編集には「TAJIMA DG16 by Pulse」を使用しました。

フォントの登録も一からパンチング作成するのか、自動変換した文字を登録するのか。

両方に言えることはクオリティを上げるには手間をかけないといけない。
これはソフトの機能が向上しても変わらないことです。
しかしお客様のお仕事や環境毎にクオリティの許容レベルは違うと思います。

クオリティ と 手間(労力)

お客様毎に上記のバランスがマッチングする機能があれば十二分に活用してください。

購入後は勿論のこと購入前でも刺繍加工の運用をトータルでアドバイス致します。

まずはご相談下さい。

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