2020/6/24
DG.NETを活用するために
刺繍オーダーシステムの開発
こんにちは。樋口です。
精研では『DG.NETを使った新しい刺繍データの生成(刺繍データの作成ではない)をお客様のウェブサイトや、実店舗で利用していただけないか』
というテーマでDG.NETと呼ばれているアプリケーションの集合体とその活用について研究してきました。
アフターコロナの時代はネット通販がますます拡大するのではないかと予想されており、刺繍業界もネットを活用したビジネスモデルを再構築する必要もあるかと思います。
そこで今回はDG.NETを活かすために、何が必要なのかについて書いてみようと思います。
ステッチポート:刺繍データを生成してくれるアプリ
DG.NETには刺繍データの生成(ステッチポート)、バーコードなどで刺繍データを読み取る(ディスパッチャー)、各刺繍機の作業状況を管理者にフィードバックするなど、インターネット環境下における刺繍加工に必要なアプリケーションが複数存在しており、事業体の規模や目的に合わせてそれぞれのアプリケーションを個別に利用する事ができます。
精研ではこれらのアプリケーションのうち、ステッチポートに特化した活用方法を模索し、研究してきました。
ステッチポートに特化した理由は、ウェブサイトにおける業務の効率化において、人の手を借りずに刺繍データを生成できる事が最も重要だと考えたからです。
実はDG.NETのアプリケーションたちは指示がなければ何もできません。
ステッチポートは刺繍データを生成するアプリケーションですが、「DAI HIGUCHIという刺繍データを作ってください。」と誰かに指示されなければ刺繍データを生成できません。
ところで、ここでいう、『誰か』とは一体だれ?
ステッチポートはインターネット環境下で存在しているので、この『誰か』も当然インターネット環境下に存在するものになります。
そうです。この『誰か』もアプリケーションです。
精研ではこのアプリケーションを【刺繍オーダーシステム】と呼んでいます。
2つのアプリケーションをつなぎ合わせる。
ステッチポートと刺繍オーダーシステム。
2つのアプリケーションをつなげることで先ほどの『DAI HIGUCHI』が刺繍データになります。
ステッチポードは刺繍データの生成。
刺繍オーダーシステムは刺繍データ生成以外の全ての指示系統。
これが2つのアプリケーションの役割です。
この2つのアプリケーションの関係性を回転寿司で例えると以下のようになります。
厨房でお寿司を作る。=ステッチポート
お寿司を注文する。 =刺繍オーダーシステム
厨房でお寿司を作るためには注文がなければ作れません。
一方、注文するだけではお寿司は出てきません。
この関係性を刺繍のインタネット環境下に置き換えるとステッチポートと刺繍オーダーシステムになります。
実は3つ連携させなければなりません。
ステッチポートと刺繍オーダーシステムは2つのアプリケーションですが、どちらかが欠けても刺繍データの生成という目的は成立しません。ですから、1ユニットとして考えることもできます。
精研では実際にステッチポートと刺繍オーダーシステムをつないで刺繍データを生成しています。(上記の動画を参照)
しかし、このアプリケーションたちを実用化しようと思ったらもう一つのアプリケーションと連携しなければなりません。
それはお客様のウェブサイトです。
しかし、既存のウェブサイト連携はとても複雑で難しい要素が多いだけでなく、『やってみないとわからない』ことから費用算出もできません。(お寿司屋さんの時価みたいな感じ)
ステッチポート、刺繍オーダーシステム、ウェブ連携。
これを軸にしてDG.NETのアプリケーションを組み合わせると、海外の業者さんのような国を跨いだサプライチェーンの生産システムにまで発展することも可能です。(実際海外ではそのように活用されています。)
先ずはお問い合わせください
DG.NETを活用するために弊社で取り組んでいることの一部をご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
ステッチポート+刺繍オーダーシステムは活用次第でインターネット環境下での刺繍加工を合理化できるアプリケーションユニットです。
今回ここで紹介している内容だけでは分からない部分も多いと思います。
詳しく理解したい場合は弊社までお問い合わせください。
よろしくお願いします。