2019/12/26
刺繍で起業を考える皆様へ2(全3回)
第2回 得意分野を作ることが成功の早道です。
刺繍ミシンを導入したきっかけは?
第1回、『刺繍のビジネスを再考する』 では、刺繍ビジネスについて考えてみました。
記事では・・・
・刺繍機や刺繍ミシン、刺繍ソフトを使うビジネスは刺繍ビジネスである。
・どんな人や会社が刺繍ミシンを使っているのか代表例を紹介しました。
お気づきになられた方もいらっしゃると思いますが、代表例で純粋に刺繍だけでビジネスとして成り立っているのは刺繍業者さんだけです。
他の事例では必ず柱となる本業があります。本業の付加価値を上げるために刺繍ミシンを導入する事例が圧倒的に多いです。刺繍ビジネスは付加価値ビジネスともいえます。
ところで、多くのお客様はどのような理由で刺繍ミシンと刺繍ソフトを導入されたのでしょうか。
「自社の製品にオリジナリティを加えたい。」
「お客様から刺繍加工の要望がある。」
「内製化したい。」
「もっとクォリティを上げたい。」
このような理由が刺繍ミシンと刺繍ソフトを導入するきっかけになっています。
多頭式刺繍機の場合だと、高効率化や生産性向上、新技術の導入などがきっかけになります。刺繍ミシンとは導入に至る動機は全然違いますね。
得意分野を作ろう!
専門の刺繍業者さんが導入する産業用の刺繍機は別にして、実際に導入しているお客様は、刺繍をはじめる前からやりたい刺繍が決まっている場合が多いです。
タオル・ハンカチに刺繍をしたい。
帽子に刺繍したい。
カバンに刺繍したい。
etc...
刺繍するアイテムが決まったら、どんな刺繍を施したいのか考えてみましょう。
名入れ(ネーム)
ワッペン
アップリケ
モチーフ柄
刺繍ミシンの良いところは枠やアタッチメントとの組み合わせで何でも刺繍できるところなのです。とはいえ、初めて刺繍をする方に多くの事を学んでもらうとなれば習得するのに時間がかかってしまいます。ですからひとつメインになる刺繍を習得し、得意分野を作ることが成功への早道になります。ただ、そう心配する必要はありません。実際に何でもできる方は殆どいません。いないからこそ何かひとつに絞り込むことが重要なのです。 (第3回に続く)